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Case
解決事例

父から遺言で非上場会社の株式を取得した長男に対し、叔父が経営する会社が株主名簿の名義書換を拒んだため、閲覧謄写請求と名義書換請求を行い、訴訟に至らず名義書換を実現した事例

(40代 男性)
ご相談内容

ご相談者は、父が創業した製造業の非上場会社(株券不発行会社)の株式について、「長男に相続させる」という父の公正証書遺言により、発行済株式の約40%を取得した長男です。会社の経営は、父の弟である叔父が社長として担っており、叔父自身も約35%の株式を保有していました。

ご相談者が会社に対して株主名簿の名義書換を求めたところ、会社(叔父)は「遺産分割協議書と相続人全員の印鑑証明書がなければ応じられない」「会社として確認が終わるまで待ってほしい」として、数か月にわたり手続を進めませんでした。その間に定時株主総会が開催され、ご相談者には招集通知すら届きませんでした。ご相談者は、「遺言があるのになぜ名義を変えてもらえないのか」「このままでは株主としての権利を行使できず、会社の経営から締め出されるのではないか」と考え、当事務所にご相談にいらっしゃいました。

母の自宅は残したいが個人事業の債務の全容が分からなかった長男が、限定承認と先買権(民法932条ただし書)により、債務の負担を相続財産の範囲にとどめつつ自宅を取得した事例

(50代 男性)
ご相談内容

ご相談者は、自宅で小売店を個人経営していた母を亡くした長男です。父はすでに他界し、相続人はご相談者と、遠方に住む妹の2人でした。母の財産は、ご相談者が同居していた自宅の土地建物(抵当権なし)と少額の預金のみでしたが、店の仕入先への買掛金、リース契約の残債、母が知人のために保証人になっていた可能性など、債務の全容がつかめませんでした。

ご相談者は、「借金が自宅の価値を超えているなら相続放棄をしたいが、放棄をすれば自宅を失う」「かといって単純に相続して、後から想定外の借金が出てきたら自分の財産で払い続けなければならない」と、どちらの選択肢も取れずに悩んでいました。相続放棄の期限が近づく中で、「自宅だけは何とか残せないか」と当事務所にご相談にいらっしゃいました。

父の死後、預金から葬儀費用を支払い、半年後に多額の保証債務が判明した長女が、単純承認に当たらないことと熟慮期間の起算点を整理して相続放棄を認められた事例

(60代 女性)
ご相談内容

ご相談者は、年金暮らしで目立った財産のなかった父を亡くした長女です。父の預金口座には約50万円しかなく、母と相談して、そこから葬儀費用と病院の未払分を支払い、残りはそのままにしていました。相続人は母、ご相談者、弟の3人で、遺産分割は特にしていませんでした。

ところが、父の死後約6か月が経ってから、金融機関から「お父様が知人の事業資金の借入れについて連帯保証人になっており、主債務者が返済不能となったため、相続人に約1,500万円の支払いを求める」という通知が届きました。ご相談者は、父が保証人になっていたことを全く知らず、「預金から葬儀代を払ったので相続を承認したことになるのではないか」「死後3か月を過ぎているので、もう放棄はできないのではないか」と考え、半ば諦めた状態で当事務所にご相談にいらっしゃいました。

父の自宅と事業の借入れが残された長男が、熟慮期間を伸長して財産調査を行い、債務超過を確認したうえで相続放棄を選択した事例

(40代 男性)
ご相談内容

ご相談者は、個人で建設業を営んでいた父を亡くした長男です。母はすでに他界し、相続人はご相談者と妹の2人です。父名義の自宅(土地建物)がある一方、事業資金として銀行や取引先からの借入れがあり、総額がいくらになるのかは父の帳簿を見ても分かりませんでした。

ご相談者は、「生まれ育った自宅はできれば残したい」「しかし借金の額によっては相続放棄をせざるを得ない」「放棄する場合、今住んでいる妹はどうなるのか」「相続放棄の期限は3か月と聞いたが、それまでに借金の全容を調べ切れない」と、時間的な制約の中で判断を迫られ、当事務所にご相談にいらっしゃいました。すでに父の死後1か月半が経過していました。

兄の借金と老朽化した実家を相続人全員が放棄した後、残った空き家の「管理義務」から解放されるため相続財産清算人の選任を申し立てた事例

(50代 女性)
ご相談内容

ご相談者は、独身で一人暮らしをしていた兄を亡くした妹でした。兄には消費者金融などからの借入れが数百万円あり、残された財産は築50年を超える実家の土地建物のみでした。兄の子や両親はすでにおらず、相続人は妹であるご相談者と弟の2人でした。

ご相談者は、兄の死後、実家の鍵を預かって郵便物の回収や通風のために月に数回通っていましたが、借金を引き継ぎたくないため弟とともに相続放棄をするつもりでした。ところが、「全員が放棄しても、最後に放棄した人は家の管理をし続けなければならないと聞いた」「市役所から、屋根の一部が崩れて危険なので対処してほしいという通知が届いた」と、放棄した後の空き家の扱いに不安を抱えて当事務所にご相談にいらっしゃいました。

遺留分
遺留分侵害額請求に関する事例

店舗兼自宅を承継した長男が弟から遺留分侵害額請求を受け、改正法の「10年ルール」と支払期限の許与を踏まえた交渉で、不動産を手放さずに分割払いで解決した事例

(40代 男性)
ご相談内容

ご相談者(長男)は、父が営んでいた飲食店を継ぎ、父の遺言により店舗兼自宅の不動産と自社株式を取得しました。母はすでに他界しており、相続人はご相談者と弟の2人です。相続開始後、弟の代理人弁護士から「遺留分侵害額として3,000万円を支払え。支払えないのであれば店舗不動産を売却するか共有にすべきだ」との内容証明郵便が届きました。

弟側の請求額には、20年以上前にご相談者が父から受けた開業資金の贈与や、10年以上前の結婚資金の援助まで算入されていました。ご相談者は、弟に遺留分を支払う必要があること自体は理解していたものの、金額の妥当性に疑問があり、また一括で支払う資金もなく、「父から引き継いだ店を手放さなければならないのか」と追い詰められた状態で、当事務所にご相談にいらっしゃいました。

遺留分
遺留分侵害額請求に関する事例

「全財産を長女に相続させる」遺言に対し、生前贈与の特別受益性と不動産の時価を裏付けて遺留分算定の基礎財産を組み直し、当初提示額の約4倍で合意した事例

(50代 男性)
ご相談内容

ご相談者(二男)は、父が亡くなった後、父と同居していた姉(長女)から「父は全財産を私に相続させるという公正証書遺言を残している。遺産は預金が2,000万円ほどなので、遺留分としてその4分の1にあたる500万円を払う。これで終わりにしてほしい」と告げられました。

ご相談者は、父名義の自宅不動産があったはずなのに姉の説明には含まれていないこと、数年前に姉夫婦が父の援助で家を建て替えていたことが気にかかっていました。しかし、遺言の内容や姉の言い分が正しいのか自分では判断できず、「遺留分の請求には期限があるらしい」と聞いて焦りを感じ、当事務所にご相談にいらっしゃいました。

家族信託・遺言書作成
遺言作成のご相談事例

借地上の自宅は長男に、預貯金は孫にも残したい方が、「相続させる」と「遺贈する」を使い分け、予備的条項を備えた遺言を作成した事例

(70代 女性)
ご相談内容

ご相談者は夫と死別し、借地上に建つ自宅で長男夫婦・孫と同居している70代の女性です。相続人は長男と、遠方に住む長女の2人です。ご相談者は、自宅(借地権付き建物)は同居して身の回りの世話をしてくれている長男に、預貯金は長女と、学費を援助してあげたい孫(長男の子)にも分けたいとお考えでした。

ご自身で遺言書の下書きをされていましたが、「孫に相続させる」と書いてよいのか、借地権を長男に渡す際に地主の承諾が必要になるのか、長男が自分より先に亡くなったら自宅はどうなるのか、といった疑問が次々に浮かび、「せっかく書いても無効になったり、かえって子どもたちが揉めたりしないか」と不安になって、当事務所にご相談にいらっしゃいました。

家族信託・遺言書作成
遺言作成のご相談事例

家業を継ぐ次男に全財産を承継させたい経営者が、遺留分に配慮した公正証書遺言で将来の紛争を予防した事例

(70代 男性)
ご相談内容

ご相談者は、製造業の会社を経営する70代の男性です。長年にわたり会社を一緒に支えてきた次男に事業を引き継がせるため、自社株式と工場の土地・建物、自宅を含む全財産を次男に相続させる遺言を作りたいとお考えでした。

一方で、長男と長女はそれぞれ独立して会社には関与しておらず、ご相談者との関係も希薄になっていました。「全財産を次男に」という遺言を残せば、相続開始後に長男・長女から遺留分侵害額請求を受け、次男が多額の金銭支払いを迫られたり、最悪の場合は会社の株式や工場を手放さなければならなくなるのではないか——そのような不安を抱えて、当事務所にご相談にいらっしゃいました。

遺産分割
遺言がなく、祭祀承継者をめぐって相続人間で対立した事例

遺言がないまま「長男が墓を継ぐのが当然」と主張する兄と対立。家庭裁判所の審判で、父を介護してきた長女が祭祀承継者に指定された。

(50代 女性)
ご相談内容

父が遺言を残さずに亡くなり、遺産分割協議を進める中で、代々のお墓と仏壇を誰が引き継ぐかが大きな争点となりました。兄(長男)は「長男が家と墓を守るのがわが家の伝統であり慣習だ」と主張し、お墓の名義変更と仏壇の引取りを強く求めてきました。

しかし、兄は10年以上父と疎遠であり、晩年の父の介護や法要の手配は、実家の近くに住むご相談者(長女)がすべて担ってきました。父も生前、「最後まで面倒を見てくれたお前に供養を頼みたい」と口にしていましたが、遺言書はありませんでした。兄の強硬な態度に困惑し、「長男優先」という理由で父の想いが踏みにじられることを恐れたご相談者が、当事務所にご相談にいらっしゃいました。

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